■教会の資産運用について (英語版) vere.2
概要
これまで教会の貯金を現金で行ってきましたが、昨今の日本社会のインフレ傾向を考えるにあたって、価値の目べりを防ぐために証券口座を使った運用を考えております。
金額と運用期間
毎月5万円を10年間積み立てて、合計600万円を元本とする。
10年後にもし使用用途が無ければ、そのまま継続、あるいは、入金を停止して運用だけ続けるという手もあります。
運用後の使用用途
使用用途は決まっていませんが、無理のない範囲内で、将来に備えて蓄えることは良い事かと思います。
現在のところ、教会堂を所有する予定はありませんが、小さな集まりや宿泊に使用できる場所(東区にある利尻礼文会館のような場所)が合ったらよいという声は数多く聞いております。もちろん金額的には全然足りませんが。
運用先
米国株を中心とした株価指数に連動したインデックス。
候補
S&P500 (米国の主要500社の株価指数に連動)
FANG+ (ビッグテック上位10社に投資)
オールカントリー(米国株中心にすべての国の株式に投資)
日経225(日本の主要225社の株価指数に連動)
Nifty 50指数(インドの主要50社に投資)
株式は右肩上がり
株価は人類の歴史上の大枠から見て常に右肩上がりで上昇しているので、この世が終わらない限り、大枠としては間違いのない投資だと言われています。
それでも、2つの大きなリスクがあります。それは、企業の業績の悪化による株価下落や倒産のリスクです。
もう一つの問題は、どのタイミングで買うかという問題です。タイミングをあやまると、思ったほどのリターンが得れなかったり、損をすることもありますし、はたまた全てを失うリスクもあります。
その問題を解決するのが次に紹介するインデックス投資と積み立て投資を組み合わせ方法です。
インデックス投資 (株価指数に投資)
これは、ある枠の中にある全ての株にまんべんなく投資するというイメージです。どれかが下がっても、どれかが上がるので、全体としては平均化され、その上株式全体の傾向である右肩上がりの上昇に期待するのです。
積み立て投資(ドルコスト平均法)
これは毎月決まった額を、決まった日に愚直に積み立て続ける方法です。 投資するタイミングを120回(月一回10年間)に分けて分散するので、タイミングのリスクを減らせます。
この方法は、市場の状態には左右されないので、株価が大暴落しようが、大暴騰しようが、気にせずにただ淡々と積み立てます。つまりニュースを見る必要はありませんし、株価をチェックする必要もありません。
毎月の投資金額は決まっておりますが、購入の際には為替や株価の動向で購入できる量は変わってきます。
下落こそ大歓迎のインデックス積み立て投資
毎月決まった金額を投資するということは、株価指数が下落した月には、その月は安く購入できるということです。
多くの人は株価が下落すると投資家が損をするというイメージがありますが、実際には喜ばしい事なのです。
※ もちろん、最終的に10年後に引き出すそのタイミングで暴落していなければという話ですが、私たちの場合、必ず10年後の決まった日に引き出さなければならないというわけではないので、統計学的に損をするという事はほぼあり得ません。
下落でも利益を上げれる実例
日本の経済は30年間成長していないと言われております。それは日本の株価指数(日経225)が1989年にピークをつけた後下落し2024年まで回復しなかった事にもあります。
その下落は2008年のリーマンショックの時にピーク時は82%の下落というすさまじさでした。
これは一括投資だった場合には100万円投資したとして、18万円にまで下落する額です。普通のメンタルだととっくに手放していたことでしょう。
しかし、毎月同じ金額を淡々と積み立てる積立投資なら話は別です。
株価が下落している間は、同じ投資金額で安く買えるわけです。
つまり33年間のバーゲンセールを体験したというわけです。これによって、より多くの金額を市場に投入できます。
実際、この33年間の間に45%のリターン、すなわち45万円の利益を得ることになります。
購入方法
それらのインデックスを詰め合わせた投資信託というものを購入いたします。
購入は1口100円から可能です。
自動設定をすることによって、一旦始めたら引き落とし口座にお金が入っている限り、10年間全くのほったらかしで運用できます。
見込みのリターン
期待値は、為替の変化やその他の状況を考えて、年率5%を見込んでおります。
合計600万円を積み立て投資した場合、約175万円の利益があり、約21%の税金を引いたのちの利益は約138万円です。
※ ただ、ここ最近は株価が好調なので、
たとえばS&P500の投資信託に投資した場合。
10年間の年率平均は16.3%となっております。
合計600万円を積み立て投資した場合、約812万円の利益があり、約21%の税金を引いたのちの利益は約641万円です。
計算式のサイト
利益の計算は以下のサイトを利用しました。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1254841870
今、この時に投資を始める理由
.1) インフレ対策
.2) 積み立て投資であれば、いつでも始めることができますし、それは早い方が良いです。
.3) 今年はトランプ政権が大ナタをふるっているので、相場が安定せず、株価の下落基調が続く可能性があります。それは先述したように投資のチャンスなのです。
運用口座先
SCGは法人格がないので、教会の資産としては管理できませんので、スタッフを中心に教会のメンバーに分散して管理するようにしたいと思います。
ただし、NISAと呼ばれる非課税枠は個人の為にとっておくべきなので、税金が引かれますが運用はあえて通常の口座を用います。
証券会社
個人の資産と分けるために、既に投資をされている方もそれとは別の証券会社を使ってください。
最も人気がある証券会社は「楽天証券」か「SBI証券」ですが、それは個人が投資する際の為にとっておかれたほうが良いので、あえて人気のない「マネックス証券」を利用したいと思います。
※ ただし楽天ポイントやSBI証券のポイントを稼ぎたいなどの理由で、楽天やSBI証券を選択されるのはその人の自由です。 もちろんその際にも個人と教会を分けてください。
人選
スタッフを中心とした中心的なメンバー
10年後にも生存している率を考えて現在65歳以下。
召された場合に口座状況を把握できる人が近くにいることができるようにする為に夫婦であることが望ましいです。
その夫婦の両方が口座を開設いたします。
それぞれが受け持つ金額
それは、このプログラムに参加する人数に寄ります。
個人の負担を減らすために、できるだけ広く分散したいと思いますので、最低10人、できれば20人ぐらいで分散するのが良いと思います。
10人の場合は毎月一人に付き5千円、10年後の元本の額は60万円
20人の場合は毎月一人に付き2千5百円、10年後の元本の額は30万円
25人の場合は毎月一人に付き2千円、10年後の元本の額は24万円
誰がいくら持っているかを把握できる
参加者全員が同じ時に同じ投資をすることによって、それぞれが管理している金額を互いに知り合うことができます。
税金の支払い
株式の売却益は分離課税として、一般の収入とは区別して計算されますので、住民税や社会保険の増額によって個人に負担がかかることはありません。
また、「特定口座」の中の「源泉徴収あり」を選択した場合、その分離課税さえ自動的に計算されるので、税金の事はまったく意識する必要はありません。
証券口座の開設方法。
次のホームページをご覧ください。
マネックス証券
https://open.monex.co.jp/open/servlet/ITS/account/AcOpenInfo2
◆準備するもの
免許証
マイナンバーカードあるいは通知書
◆手順
@ 手順は証券会社のホームページでその指示に従ってください。
A 手続きはスマホですれば一番早いです。(郵送だと2週間近く遅れます。)
B 開設する口座の種類は「特定口座」の「源泉徴収あり」を選んでください。
C 「NISA口座」の開設はする必要はありません。
D お金の出し入れをするための銀行を指定することになりますが、それははゆうちょ銀行か都市銀行(MIZUHOなどの大きな銀行)が便利です。
E 登録する銀行は証券口座と同じ名義にしてください。
◆準備しておくと便利な事
登録する銀行口座のネットバンキングが可能なら便利で入金手数料も無料です。
ネットバンキングは送金金額に上限があるので必要に応じて制限額を変更しておいてください。
引き落とし口座
通常証券会社で投資をする場合は、自分のお金を一旦証券会社の証券口座に現金として入金します。そこから、投資商品を購入する形になります。
ただし、マネックス証券をはじめ、多くの証券会社では手数料無料で銀行自動引き落としによる積立設定をすることができます
以下は学習サイトです。
(インデックス投資について)Study site: about index investment
【超初心者向け】インデックス投資の始め方!メリットやデメリットもあわせて解説
Index Funds For Beginners — The Best Stock Market Investment
積み立て投資(ドルコスト平均法)について Study site: about Accumulation investment
【超初心者向け】ドルコスト平均法とは?メリットやデメリットを分かりやすく解説!
Dollar Cost Averaging in The Stock Market To Maximize Profits