AUX6から出力された音声のバランス調整、

「デジタルミキサーXR18」から音声を取り出す部分はこれらです。

それらは下のように3つの部分に分けることができます。

 

Bのヘッドフォン出力の音の大きさはその右にあるボリュームで調整しますが、

@とAはソフトウエアー上で(パソコンやタブレットで)操作します。その中でも、録音のためにはAUX6という端子を使用します。


なぜそんな面倒くさい方法をとるかというと、会衆に聞かせる「@メイン出力」の音声と「A外部出力」のミキサーのバランスを変えることができるからです。


それは次のような違いです。

上側は会衆に聞かせるための音声で、下側は録音用の音声です。

違いを一言で言うと、録音用の音声はトラック3とトラック4の説教者と通訳者の音声以外は全体的に低くされているということです。


このやり方には2つのメリットがあります。

(1)音楽を演奏中でも説教者用と通訳者用のマイクの音声がはっきりと聞こえること。

(2)賛美の時間とメッセージの時間で音量を調節する必要が無いこと。

通常の方法だとどうして音量を調節する必要があるのかというと、賛美の時間は多くの楽器やマイクから音を取り込むので全体の音量が大きくなってしまいます。

だからといって賛美の時間に低めの音量にすると、メッセージの時間の音量が不足します。説教者用と通訳者用のマイクののボリュームが全体より大きくすることによってそれらを両立させることができるのです。


(3) デジタルミキサーの画面を主要の出力(MaineLR)とAUX6(Bus6)出力と切り替える方法。

画面の右のほうにある「Main LR」が強調されていたらその画面は主要出力音声のパネルです。

画面の右のほうにある「Bus6」が強調されていたらその画面はAux6(Bus6)音声のパネルです。

 


■ 注意点

このように2種類の音声をわけるシステムにはメリットがありますが、デメリットもあります。

それは耳で聞く音声と録音される音声が異なることです。

音量が違うだけでしたら大きな問題ではありませんが、たとえば・・・

急きょ映像を見せる必要が生じて16番トラックに外部入力として音声を接続したとします。

その時にメインの音声を上げることは忘れないでしょうが(忘れるとスピーカーから音が出ないので)録音用のパネルを操作し忘れると、その音そのものが録音されなくなってしまいます。