JP−@−A0031/2  2020年版(ver.7) 基礎の学び 1グループ 神との関係 03 神の子としての身分
■・■  20/03/23


学びのポイント、神を知ることを妨げるサタンの戦略を知る。
天の父との関係を確立することを妨げている事柄を取り除く。(ここでは特に親との関係について)
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イエスを信じる人は神の子とされ、神が持つ豊かな資産と霊的祝福を自分のものとすることができます。それゆえサタンはねたみもあり、人が神を信じないようにするためにあらゆる手段を講じます。
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サタンは人がキリストを信じて父なる神と関係を持つことができないようにいろいろな手段を使います。
霊的なものを信じない人には物質主義やヒューマニズムを信じさせます。
霊的なものを信じる人にはオカルトや魔術を与えます。
神の存在を信じる人には、多神論などさまざまな宗教を信じさせます。
創造主なる唯一神を知ろうとする人にはエホバの証人などのキリスト教系の異端を持ってきます。
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正統的なキリスト教会だからといって安心できません。「奇跡は聖書時代の事でもう起こらない」などという偽りを与えて神が人に与えた力を発揮させないようにしています。
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それなら、霊的に健全なSCGのような教会に集っていればそれでよいのでしょうか? そうではありません。父なる神様の正しいイメージを持つことができなければ、神との関係が確立されるのを妨げます。
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天の父に対する間違ったイメージを持つときに関係確立が妨げられますが、その間違ったイメージは地上の親と関係が悪かったり、傷つくときによく見られます。
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神は全能ですから、人類を増え広がらせるのにどんな方法でも用いることができましたが、両親の間に子どもをもうけさせ、幼少期から10年以上かけて養育され成長して行くという方法を採用されました。
それは、人間が、親というイメージを通じて神を知ることができるようにするためです。
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ですから、逆に、親に対して悪いイメージを持っていたり、生育過程で親に傷ついているなら、
神様を信頼できなかったり、正しい神観を持つことができなくなってしまうのです。
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地上における親の役割は次のようなものです。
1)保護を与える(放任ではない)、(2)家族を愛する、(3)家族の必要を備える(仕事をする)、 (4)教える (教師である、(アドバイスをする)(5)家庭のリーダーである。(子供を従わせる)、等々です。
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ところが、今日における実際の父親のイメージはどういったものだったでしょうか?「忙しい、無関心、関係の希薄、権威の低下、厳しい、能力主義、兄弟と比較、押し付ける」これらの地上の父に対するイメージがそのまま天の父のイメージとして反映され、多くの人が神に対する間違った考えを持つようになりました。
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父親が家庭の中でこれらの機能を十分発揮していないなら、その家庭で育った子供は神が「守ってくださる方」「愛してくださる方」「必要を満たす方」「教え導いてくださる方」であることがわからなくなってしまいます。
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サタンはこの世に悪いものをもたらすのに、全ての人を直接的に支配する必要はありません。彼は、家庭の父親を圧迫すればいいのです。別に父親が暴力を振るったり不倫をしたりしなくても、仕事に忙しいなどの理由で家庭に無関心にさせればそれだけでも、そこで育つ子供たちを圧迫できるのです。
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今日、援助交際、10代の売春などの問題についてよく聞きますが、ほとんどは父親から愛される経験の乏しい少女たちです。また、同性愛や、非行、暴力に走る少年たちの多くは、男性としての健全なモデルとしての父親と接する機会を持つことができなかった少年たちなのです。
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地上の父との関係を正常にもてないときに、人の地上の権威(教師、上司、政府)に対する反応は「反抗、逃避、憎しみ、心を打ち明けない、恐れ、コンプレックス」などの状態に陥りやすくなります。地上の父に対する悪いイメージが、人生で出会う権威者に反映させ、そこでも問題が生じ、人はますます、父なる神が分からなくなります。ですから、地上の父に否定的なイメージがあるなら、その壁が打ち破られる必要があるのです
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父親が頼りにならないときに、母親が支配的になることもあります。それもまた問題です。

両親が不仲であるなら、自分のアイデンティティーに分裂を生じさせます。尊敬されない夫、愛されない妻がそのまま、自分のアイデンティティーになる場合もあるからです。
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また、親につまづくという問題は健全な家庭に育った人であっても起こりうることです。
それはこのような理由によります。たとえば、
親は子どもを「無条件の愛」で愛していたとしても、親も人間ですから、子どもが従順なときには気分がよくなり、従わないときには不機嫌になってしまうものです。
そのような人間としての普通の反応であったとしても、子どもの側からするなら、親の気分が、状況によって変わるので「親の愛は条件付の愛である」という刷り込みがされてしまいます。
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その他、書ききれないほどの理由によりほとんどの人は何らかの形で親に対して傷ついております。
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妨げを取り除く方法

  1. 神こそ、完全な父であることを理解する。 (2)傷ついている事柄について癒しを受け取る。

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(1)父なる神を理解する
聖書の言葉を通じて神様についての正しいイメージを持つことができます。
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イザヤ書43章4節の「わたしの目には、あなたは高価で尊い。」などの御言葉から受けとってください。
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(2)心の癒し
ここで、癒しのステップの全て説明はできませんが。第一のステップは自分自身にそのような傷があることを認識することです。特に立派な親に育てられた人は自分にそのような傷があることにきがつきにくいものです。
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第二のステップは、学びのグループの中であれ、個人であれ、信頼できる人(達)に打ち明けることです。打ち明けられた人はその人を裁くのではなくその気持ちを受け止めて、愛してありのままを受け入れてください。
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親も一人の人間に過ぎず、不完全な中で一生懸命子育てをしていたなどということを理解することは、状況を客観的に見るのに役に立つかもしれません。
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親を赦すというステップに踏み込めるなら、さらなる前進を与えることでしょう。
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注意事項:  
神の愛は無条件ですが、神の祝福には条件がついています。神は愛であり、私たちがどんなに大きな罪の中に生きていたとしても、また、神にそむいていたとしても無条件で私たちを愛してくださいます。でも、それで全ての祝福を手にすることができるわけではありません。
私たちが神に喜ばれることをする(良い行いのゆえに)から、私たちを祝福するわけではありませんが、たとえばポルノにはまっている人が、「ポルノから解放して下さい」と願いながらも、日常生活で、テレビや雑誌にはまって世の価値観の中に生きているなら、解放されることは難しいでしょう。
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それで祝福が受けられない場合2つの反応があります。
1)自分の生活を変えたくないし、神にも期待しない。(2)自分を棚に上げて祝福を与えない神を恨む。
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ですから、聖書が言うようにはうまくいかなかったり、人生が変えられないなら、神や聖書を疑うのではなく、立ち止まってその原因が何かを調べる必要があります。そのために牧師やスタッフに相談する
ことは良いことです。