メッセージを語る際の注意点
A (始めに) メッセージを語る人への依頼
C) メッセージの組み立て方
D) 鍵となる言葉を調べる
F) たまに見られる疑問に思う聖書解釈 (別のページ)
メッセージを語る人への依頼
(1) 基本となるメッセージの長さ
通訳を入れて15分とします。つまり自分が話す分の長さは7分半だと思っていてください。
ほとんどの場合、30分程度確保できるし、望むならもしかしたら40分近く語れるかもしれません。
しかし、この15分という時間が基本であり、もし、他の事柄と重なって「今日のメッセージは15分でお願いします」と言われたとしても、それを受け入れ、なおかつ、完全なメッセージになるように準備してください。
もし、短縮ができない内容であるなら、内容を変更することも検討してください。
せっかく準備したので語りたいというのであるなら別の日に機会を与えることもできますので、そのように準備してください。
(2)メッセージの長さの確認
メッセージを語る人に許容されている時間の長さは、集会の進行状況によって刻一刻と変わります。ですから、次の(3)のように、集会のマネージャー(牧師)に確認する必要があります。
(3)メッセージを語る人の着座位置
上記のような打ち合わせをするために、メッセージ担当者は、その前に、すなわちお知らせや証、レポートなどが語られている間に集会のマネージャー(牧師)の横の席に座って打ち合わせをするようにしてください。
メッセージを語る直前に制限時間を告げるようなことをしたくはないので。
(4) この教会では午後の時間との兼ね合いや戦略的に、メッセージの長さに制限を加える事があります。
メッセージを担当するということの意味は、そのような事情も含めてということを理解してください。
B) メッセージの評価についての考え方
@ 良いメッセージとは何か?
それは一概には言えないと思います。人によってメッセージの受け取り方が異なりますし、また、神様が語りたいと願っていることと人が感じることは異なるからです。
ですから、今回はメッセージの長さというキーワードで別の視点から考えてみたいと思います。
そのように言うと「長いメッセージに耐えれない」あまり成熟していない会衆に聞こえるかもしれません。
しかし、大人であっても集中して耳を傾けれる時間は20分程度であると言われていることを考えると、聞き手の成熟度の云々についてとは別に、その20分の間に語りたいことのすべてを詰め込むことができれば、それはそれで良いメッセージになるということです。
もちろん、証などが素晴らしかったり、教えが興味深かったり、信仰が掻き立てられたりなどの理由によって、1時間とかそれよりももっと長い時間であっても、もっと聞きたかったと思えるようなメッセージも中にはあることでしょう。
ですから、ぶっちゃけていうなら、「良い話なら長くなってもかまわない」し、もしそうでないなら「短いほうが良い」と言えるでしょう。
いずれにしても、良いかどうかは中身の問題だけでなく受け取り手の問題でもありますので、やはり長すぎないほうが良いことでしょう。
つまり、同じ内容なら、コンパクトにまとめたほうが良いメッセージになるということです。
語ろうとした3つのポイントを語る時間がなければ、ポイントの数を2つとか1つに減らすこともできるはずです。
大切なことは会衆がメッセージを聞いて、それが心に残り、生活の中で実践できるようにすることです。たくさん語っピントがぼけてしまうよりは、ポイントを減らした方が良い場合だってあるのです。
それに、もし、必要なら翌週にもメッセージを語る機会を与えることだってできるのです。(私たちは柔軟性のある教会だということを忘れないでください。)
いずれにしても、長すぎないことにはメリットがたくさんあるのです。
逆に言うなら、新鮮味のあまりないメッセージであっても、コンパクトにまとまっていたら、それは良いメッセージになりえるということです。
A 適切なメッセージの長さ
適切なメッセージの長さを説明するにあたって2つの点について考える必要があります。
一つは長さであり、もう一つは何時に終わるのかです。
メッセージの時間は通訳を入れて30分程度が基本になると思われます。
先ほど、15分と書きましたが、それは緊急時であって通常は通訳を入れて30分程度になると思います。
この時間の長さは先ほど説明した集中できる20分よりも少し長いですが、まあ、それぐらいはよいと思います。
しかし、終了時間を考えるなら、必ずしもその時間が確保できるかどうかわかりません。
と言いますのも、メッセージ終了時間の目安は午前10時半に始まる礼拝の場合、11時50分※だからです。
※ スモールグループがある日はもっと早く終わることが望ましい。
つまり何らかの理由でメッセージ開始時刻が11時30分になった場合、メッセージの時間が20分しか残されないことになってしまいます。
そういった状態を防ぐために、最大12時ぐらいまでOKだよという目安も別に定めております。
このような事を説明すると戸惑ってしまう人がいるかもしれません。「もっと語りたいことがあったのに、時間が押していて十分語れなかった」という経験がある人はそう感じるかもしれません。
つまり、メッセージの後半に時間を気にして早口になったり、じっくり御言葉を朗読できなかったり、焦ってしまい聖霊の臨在を失てしまったなどという経験です。
しかし、考えてみてください、そういったことが起こる原因は、時間の制限があるからではなく、メッセージがうまくまとめられていないからです。
必要なことは、時間内に終えれるように、リーサルをして時間をはかったり、文章を良くまとめることです。
そうすることによって同じ内容であっても、より良いものとなることでしょう。
先にも書きましたが、良いメッセージとはポイントがまとまっているメッセージだからです。※
※ いちいちリハーサルなんてできないという方もいると思います。そういう方の為もあってメッセージの時間を15分としているのです。
メッセージの時間が短く終わってしまったとしても、後に牧師が追加で語ることもできるので問題ありません。
この時間の制限を設けているのはメッセージの内容をより良いものとするためです。
伝道者の書12章11節に「編集されたものはよく打ちつけられた釘のようなものである。」という言葉があります。
私は教会で語られるメッセージが戦略的でまとめられたものである事を願っております。
B スモールグループとの兼ね合い
教会では基本的に1っか月に2回ほどメッセージ後にスモールグループの時間を持ちます。
その際には特に時間に気を付けたいです。なぜなら12時20分にはすべてを終わりにしたいからです。
ですから、そしてスモールグループがある日は11時45分ぐらいが良いかもしれません。
C
基本的には、賛美の後にお知らせや証、その他のレポートなどで時間が押したとしても、基本的にはその時間を尊重してください。
そのためには、先に書いたように15分で語れるように裏メニューを準備して置いてください。
開始時で時間がないのはわかるはずですから、時間を逆算して、その場合はその15分のメッセージに肉付けする形で構成してください。
そうすることによって、早口でしゃべるようなことをしなくて済むためです。
もし、時間が足りないと感じるなら、メッセージを語る前に牧師に尋ねてください。
C) メッセージの組み立て方
@ 中心となる伝えたいことをシンプルに3分で語れるように準備する。
逆に言うなら、たとえ、その日に語れる時間が3分間しか無くても、完全なメッセージを会衆全体が受け取れるということです。
この原則を本当に理解しているなら、時間が押して後半に早口になってしまうようなことは決し起こらないことでしょう。
A 次に、それに肉付けして、メッセージの内容を完全に伝える10分間のメッセージを作ります。
そして、それをリハーサルして時間の長さを確認します。
それによって、もしメッセージ時間が20分(自分の言語が10分)しか無かったとしても、語り終えることができます。
B そして、それに付随したり理解力を高めるためのことを10分程度の長さで準備することです。
そうすることによって通訳を入れて30分間のメッセージを語ることができるのです。
いずれにしても、事前にリハーサルをすることを推奨いたします。
C) 鍵となる言葉を調べる
語る聖書個所の御言葉についていろんな角度から調べることが望ましいですが、時間の関係で手が回らないことも多いことでしょう。
そういった中、少なくともしてほしいことはその言葉は原語ではどういう意味なのかと言うことです。
メッセージを語る際に、御言葉に対する理解を別の角度からするために(自分が誘導したい方向に導くために)、別の聖書の翻訳を引用する事があります。それ自体は悪いことではないし、さまざまな角度から知る事は良いことです。
しかし、もし、その誘導したい方向が原語によって明らかにされるのでしたら、それに勝ることはありません。ですから時間があるなら、鍵となる言葉については原語は何と言っているのかを調べてほしいです。
原語はこちらから調べることができます。
https://biblehub.com/interlinear/genesis/1-1.htm
このページは英語なので助けが必要な方はサポートいたします。
E) 原語ではこういう意味ですと語る場合の注意点
メッセージの中で「原語ではこういう意味がある」と語られることはよくあります。
しかし、私の経験上半分以上が不正確であったり、余計な解説を加えたために完全に正しくは無い場合があります。ですから、「原語ではこういう意味だ」と過去に聞いたことを思い出して語る場合には、自分で調べてください。
時間の関係で調べきれない人は私が助言しますのでご連絡ください。
F) たまに見られる疑問に思う聖書解釈 (別のページ)
情報収集のためのメモ